みちのくひとりダム その2 郡山周辺 ― 2012/05/10 22:00
世に言う黄金週間、特にやることのない私は復活した愛車でダム巡りの旅に出た。行き先は東北方面、日程は4月28日から5月5日の7泊8日間。同行者はいない、いつものことだ。
4月29日(2日目)
28日夜はいわき市に泊まり、2日目の29日は郡山方面へと向かう。
6基目田村郡小野町の夏井川水系黒森川のこまちダム。福島県が管理する多目的ダムだ。堤高37Mの小振りの重力式コンクリートダムだ。
自然越流式の洪水吐きが3つ並び、左岸側の1つが低い位置にある。
その低い左岸側を越流していた。
コンパクトで、名前のとおり可愛いダムだと思った。
7基目、石川郡石川町の阿武隈川水系北須川の千五沢(せんごさわ)ダム。東北農政局の灌漑用アース式ダムだが、多目的ダム化する再開発計画が進められているようだ。
アース式ダムにしては珍しく、ラジアルゲートの立派な余水吐を装備している。
天端は立ち入り禁止で、撮影は堤体下流の展望台からに限られてしまう。
8基目、郡山市の阿武隈川水系上石川の金沢調整池(かねざわちょうせいち)。東北農政局が管理する灌漑用溜池。この調整池は本堤と副堤の2つのダムで堰き止められている。本堤は重力式コンクリートダム。
貯水池の水は三春ダムから導水されている。対岸には副堤が見える。
天端は歩行者の通行が可能。
9基目、金沢調製池副堤(かねざわちょうせいちふくてい)。8基目の本堤とともに金沢調整池を形成するアース式ダム。
よくあるアース式ダムだが、余水吐は見当たらなかった。本堤に装備されているから不要なのだろう。
貯水池を眺める。対岸には重力式コンクリートダムの本堤が見える。
1カ所で2度オイシイ、金沢調整池。
10基目、田村郡三春町の阿武隈川水系大滝根川の三春(みはる)ダム。国土交通省直轄の多目的ダム。城壁のような景観デザイン。
近くには有名な滝桜があり、桜が咲くこの季節はダム周辺が大渋滞。私は混んでたので桜をパス。
思い切ったデザインにはダムファンの中でも賛否が分かれるところ。
私の感想はせっかくデザインしたのに、下流側から見難い点が不満。
今回の旅で感じたことなのだが、東北地方整備局の直轄ダムはPRに積極的で訪れて楽しいダムが多い。三春ダムもそうだった。
11基目、郡山市の阿武隈川水系大平川の高柴調整池(たかしばちょうせいち)。東北農政局の灌漑用ダム。説明板によると三春ダムを補助して農地に水を供給するようだ。
堤体は何の変哲もないアース式ダムなのだが、余水吐が変っている。自由越流式(竪穴+トンネル)と説明板にあった。ダム穴が開いているのだ。
是非、越流をみてみたい!!
2日目のダム巡りはこれにて終了。郡山に宿泊した。
地震でオタオタした情け無い群馬人は私です。
B.B.'69
最近のコメント