みちのくひとりダム その1 いわき ― 2012/05/09 00:13
世に言う黄金週間、特にやることのない私は復活した愛車でダム巡りの旅に出た。行き先は東北方面、日程は4月28日から5月5日の7泊8日間。同行者はいない、いつものことだ。
4月28日(1日目)
初日の訪問地は古い友人がいる福島県いわき市。その友人はRockとBluesとSoul Musicを愛する男で自分とは四半世紀以上の付き合いになる。
ダムへはひとりで出かけた。友人は公務員でダムの役割については理解しているがダムを観賞対象とは思っていない。
前置きが長くなってしまった、、、ダムを紹介しよう。
1基目、四時(しとき)ダム。
鮫川水系四時川に造られた福島県営の多目的のロックフィルダムだ。
左岸に自然越流式とローラーゲートの洪水吐を備える。
ローラーゲートから放流中でした。
下流側から眺める。導水路は見えるが堤体は山に隠れて見えない。
ここは海が見えるダムであることをうたい文句にしてるが、生憎の天候でこの日は見えなかった。
2基目は高柴ダム。鮫川水系鮫川に造られた治水・利水用の重力式コンクリートダム。四時ダム同様、福島県が管理する。
四時ダムから北に直線で約5Kmに位置するダムなのだが、最短ルートの県道71号は東日本大震災の影響で通行止であった。
クレスト部のラジアルゲートから放流中でした。
残念ながら管理所の陰になりダムが良く見えない。。。管理所には職員の方がいる様子だったが到着時間が12時頃であったため、見学のお願いはしなかった。昼食の邪魔をする訳にはいかない。残念ながら天端も立入禁止。
格好良いダムなのだが、撮影ポイントはあまり多くなかった。
3基目は小玉ダム。
夏井川水系小玉川に造られた多目的の重力式コンクリートダム。福島県が管理する。
堤高102Mの所謂自治体型ダム、ゲート類がない。下流からの撮影ポイントは見つからなかった。
堤体下部の常用吐から放流していました。
上流の砂防(貯砂)ダムが良い感じに越流していました。
天気が良なり、気持ちの良い訪問となった。
4基目は新池ダム。
仁井田川水系白岩川の農業用の重力式コンクリートダムだ。
ガードが固くてよく見えない。砂防ダムのようにも見える。下流側へ行くのは躊躇われる雰囲気、やめときました。
貯水池に取水設備等は発見できませんでした。
次に一杯森溜池を探したが発見できず。
親切なダムマニアさんにTwitterで教えていただいたが辿りつけず。一杯森溜池の下流と思しき場所にあった砂防ダム。
5基目は千軒平ダム。
仁井田川水系仁井田川の農業用アース式ダム。
一杯森溜池と違い大きい溜池なので簡単に辿り着けるとと油断していたが、、、八茎鉱山の奥のダート道を延々走り、更に徒歩で登るという苦行。
へとへとになって辿り着いたら、越流中。
山奥に現れる大きな溜池。
よくあるようなアース式ダムだが、すごい場所に造ったものだ。それ程に望まれていたダムなのだろう。
初日のダム巡りはこれにて終了。
いわき駅付近へ向かい旧友と合流し、話しが弾んだ。
ニヒルな男が熱くなっていた。震災の影響か?
B.B.'69
みちのくひとりダム その2 郡山周辺 ― 2012/05/10 22:00
世に言う黄金週間、特にやることのない私は復活した愛車でダム巡りの旅に出た。行き先は東北方面、日程は4月28日から5月5日の7泊8日間。同行者はいない、いつものことだ。
4月29日(2日目)
28日夜はいわき市に泊まり、2日目の29日は郡山方面へと向かう。
6基目田村郡小野町の夏井川水系黒森川のこまちダム。福島県が管理する多目的ダムだ。堤高37Mの小振りの重力式コンクリートダムだ。
自然越流式の洪水吐きが3つ並び、左岸側の1つが低い位置にある。
その低い左岸側を越流していた。
コンパクトで、名前のとおり可愛いダムだと思った。
7基目、石川郡石川町の阿武隈川水系北須川の千五沢(せんごさわ)ダム。東北農政局の灌漑用アース式ダムだが、多目的ダム化する再開発計画が進められているようだ。
アース式ダムにしては珍しく、ラジアルゲートの立派な余水吐を装備している。
天端は立ち入り禁止で、撮影は堤体下流の展望台からに限られてしまう。
8基目、郡山市の阿武隈川水系上石川の金沢調整池(かねざわちょうせいち)。東北農政局が管理する灌漑用溜池。この調整池は本堤と副堤の2つのダムで堰き止められている。本堤は重力式コンクリートダム。
貯水池の水は三春ダムから導水されている。対岸には副堤が見える。
天端は歩行者の通行が可能。
9基目、金沢調製池副堤(かねざわちょうせいちふくてい)。8基目の本堤とともに金沢調整池を形成するアース式ダム。
よくあるアース式ダムだが、余水吐は見当たらなかった。本堤に装備されているから不要なのだろう。
貯水池を眺める。対岸には重力式コンクリートダムの本堤が見える。
1カ所で2度オイシイ、金沢調整池。
10基目、田村郡三春町の阿武隈川水系大滝根川の三春(みはる)ダム。国土交通省直轄の多目的ダム。城壁のような景観デザイン。
近くには有名な滝桜があり、桜が咲くこの季節はダム周辺が大渋滞。私は混んでたので桜をパス。
思い切ったデザインにはダムファンの中でも賛否が分かれるところ。
私の感想はせっかくデザインしたのに、下流側から見難い点が不満。
今回の旅で感じたことなのだが、東北地方整備局の直轄ダムはPRに積極的で訪れて楽しいダムが多い。三春ダムもそうだった。
11基目、郡山市の阿武隈川水系大平川の高柴調整池(たかしばちょうせいち)。東北農政局の灌漑用ダム。説明板によると三春ダムを補助して農地に水を供給するようだ。
堤体は何の変哲もないアース式ダムなのだが、余水吐が変っている。自由越流式(竪穴+トンネル)と説明板にあった。ダム穴が開いているのだ。
是非、越流をみてみたい!!
2日目のダム巡りはこれにて終了。郡山に宿泊した。
地震でオタオタした情け無い群馬人は私です。
B.B.'69
みちのくひとりダム その3 南会津 ― 2012/05/12 09:57
世に言う黄金週間、特にやることのない私は復活した愛車でダム巡りの旅に出た。行き先は東北方面、日程は4月28日から5月5日の7泊8日間。同行者はいない、いつものことだ。
4月30日(3日目)
30日は郡山市から南下し、猪苗代湖の西側の南会津地方を経て会津若松市に至るルート。
12基目、須賀川市の阿武隈川水系江花川の藤沼ダム。灌漑用のアース式ダムだ。
ご承知の方も多いと思うが、平成23年3月11日の東日本大震災によって、決壊し犠牲者を出したダムだ。堤体へ至る道は通行止。
堤体の対岸の公園付近から撮影した。対岸に堤体があったはず。
地面がひび割れ、遊歩道が波打っている。ダム及び貯水池が修理されている様子はなかった。
満開の桜が寂しく感じた。
13基目、岩瀬郡天栄村、阿武隈川水系釈迦堂川の龍生ダム。治水と灌漑を目的とする福島県営の重力式コンクリートダム。下流面へは立ち入り禁止のロープが張られていたが、点検を委託されている方がいらしたので許可をいただき下に降りた。
下のほうから放流中でした。もう少し早い時期に来れば灌漑用に上からの放流が見れるそうだ。
傷んだ表面のコンクリートが風格を醸しだしている。
監査廊の入り口、牢屋のよう。。。
お会いした管理の方曰く、下流の住民はこのダムに感謝しているというような事をおっしゃっていた。山奥で密かに活躍する渋いダムだった。
14基目、岩瀬郡天栄村、阿賀野川水系鶴沼川の羽鳥ダム。堤高37.1Mで巨大な貯水池を有する東北農政局のアース式ダム。阿賀野川水系の水を分水嶺をこえて阿武隈川流域に送っている。東日本大震災で受けたダメージの復旧工事が行われていた。
波打った特殊な形状の自然越流式余水吐。越流シーンを見てみたいが工事中のためか水位は高くなかった。
車輌も通行可能な天端、『羽鳥土堰堤』の銘碑が渋い。
福島の穀倉地帯を支える巨大アース式ダム。早い復旧を望みます。
15基目、南会津郡下郷町、阿賀野川水系阿賀川の旭(あさひ)ダム。昭和電工㈱が所有する発電用の重力式コンクリートダム。雪融け水を放流中。
1935年竣工の古いダムで、堤体にも傷みが目立つ。訪問時、左岸側が工事中であった。単なる補修か震災の影響かはわからなかった。
下流の橋から眺める。中心部しか見えない。真ん中のゲートはゲートに取り付けられた小さなゲートから放流している。
戦前に造られた風格あるダム、格好良い。
15基目、南会津郡下郷町、阿賀野川水系小野川の大内ダム。電源開発㈱(J-Power)が所有する発電用ロックフィルダム。次に訪れる大川ダムと揚水発電をおこなっており、この大内ダムが上池。
まるでロックフィルダムであることを隠すかのように、緑に覆われた堤体。ダムはダムらしくしてればいいのにとか思う。
貯水池は満水に近いが、越流はしていない。
堤体下は大内宿の駐車場から入っていける。すごい数の観光客が押し寄せていて駐車場では交通整理がされていた。ダムを見たいから通して欲しいと言ったら怪訝そうな顔をされた。
このダム(J-Powerのダムの多く)は最近、ダムカードを配布しはじめた。配布場所がわからないとTwitterでつぶやいたら、ダムマニアの方が教えてくれた。ダムマニアには親切な方が多いのだ。
16基目、南会津郡下郷町、阿賀野川水系阿賀川の大川ダム。北陸地方整備局直轄の多目的ダム。重力式コンクリートとロックフィルの複合ダムだ。流石は阿賀野川本流を守るダム、とにかくデカイと感じた。下からは収まりきらない堤体。
上流部右岸から眺める。右岸側がロックフィル、中央から左岸にかけて「く」の字に折れ曲がった重力式の堤体。
天端は自動車は交互通行、歩行者は通行可能。堤体下部から放流しているのがわずかに見える。
減勢工がこれまた格好よい。直角に折れ曲がっている。
減勢工に架かる橋の上から、間近でみる凄い勢いの放流は大迫力だ。
ダム周辺は公園になっていて、1日ゆっくり過ごしても飽きないと思う。
17基目、大沼郡会津美里町、阿賀野川水系氷玉川の栃沢(とちざわ)ダム。福島県営の灌漑用アース式ダム。
天端はお約束の立入禁止。
自然越流式の余水吐から越流中でした。
綺麗に整備されたダムなのに、立入禁止が残念。
18基目、会津若松市、阿賀野川水系湯川の東山ダム。福島県営の多目的ダム。下流は人気の温泉街。
貯水池側から堤体を眺める。自然越流式の非常用洪水吐が並ぶ自治体型ダム。
天端は自動車は一方通行、歩行者通行可能。放流を眺める。
下流側からの撮るのを忘れてました。右岸下流に撮れそうな場所があったのだが。。。
3日目のダム廻りはこれにて終了。会津若松駅前に宿泊。
いわき、郡山、会津若松、、、福島って群馬より都会!?
B.B.'69
みちのくひとりダム その4 ロックフィル三昧 ― 2012/05/13 12:17
世に言う黄金週間、特にやることのない私は復活した愛車でダム巡りの旅に出た。行き先は東北方面、日程は4月28日から5月5日の7泊8日間。同行者はいない、いつものことだ。
5月1日(4日目)、この日は会津若松から宮城県大崎市まで移動する予定。ダムの数は抑え目に大きいロックフィルダムを訪ねることにした。
18基目、喜多方市、阿賀野川水系押切川の日中(にっちゅう)ダム。東北農政局が事業者、福島県が管理している多目的ダム。
残念ながらクレストからの放流ではないが、バルブから勢いよく放流中。
写真を現像していて気付いたのだが、導水路の上の橋が補強されている。ナンだ?
天端も開放されている。風が強くて少し怖かった。
展望台から貯水池を眺める。ダム湖は日中ひざわ湖と名づけられている。
綺麗に整備された、美しいダム。
19基目、福島市、阿武隈川水系摺上川の摺上川ダム。東北地方整備局直轄の多目的ダムだ。とにかく素晴らしいダム。
融雪放流中。素晴らしい眺め。
自然越流の洪水吐はS字を描いた珍しい形、その中のゲートから放流していた。
導水路には5月らしく、数多くの鯉幟が風になびいている。所長さんの案で今年からはじめたそうだ。
貯水池は茂庭っ湖 (もにわっこ)。GWなので朝から船で流木等を掃除したそうだ。
天端は歩行者に開放されている。堤体下も公園になっている。
このダムは見(魅)せる気満々の素晴らしいダム。インフォメーションセンターの展示も充実している。私の中でベストロックフィルは奈良俣なのだが、それに比肩する素晴らしいダムだった。
そして福島を離れ宮城県に、、、
20基目、刈田郡七ヶ宿町、阿武隈川水系白石川の七ヶ宿(しちかしゅく)ダム 。東北地方整備局直轄の多目的ダム。
このダムも融雪放流中。大ダムのクレスト放流はやはり良いものだ。さすが北国、融雪の水量が多くて大迫力。
上流面は銀色のラジアルゲート2門が85cmゲートを上げて放流中だ。
このダムが素晴らしいのは、平日は予約なしで1名から施設見学を受け付けてくれる事。管理所から洪水吐に向かう監査廊。
ダムカードを貰いに管理所の展示室を訪ねたら、親切な職員の方達に施設見学を勧めていただいた。ここは導水路内のバルブ操作室。
放流が大迫力で、開かれた素晴らしいダム。堤体下流には施設見学に申し込まないと行けないのが、やや残念。
摺上川、七ヶ宿と東北地方整備局のダムはとてもオープンで親しみ易い雰囲気。訪問者を歓迎してくれる素晴らしいダムでした。
巨大ロックフィル三昧、3基で満腹になりました!
B.B.'69
みちのくひとりダム その5 宮城北部 ― 2012/05/14 20:45
5月2日(5日目)
4月28日から5月5日の7泊8日のひとりダム巡りの後半戦、5月1日は宮城県大崎市に宿泊、宮城県北部の北上川水系のダムを廻り岩手県に向かう道程。
1基目、宮城県大崎市、北上川水系江合川の鳴子ダム。東北地方整備局直轄の多目的ダムで、型式はアーチ式コンクリートダム。堤体にキャットウォークがなくシンプルで格好良い。点検等は写真中央のインクラインから行うようだ。
天端から下流を眺める、深いV字型の渓谷。
鳴子ダムでは5月の連休に、クレスト部の非常用洪水吐から越流させる「すだれ放流」が行われる。その「すだれ放流」に備え水位を上げ鯉幟を準備していたのだが、悪天候によって中止になってしまった。
是非、いつかすだれ放流を見たいものだ。
22基目、大崎市、北上川水系上大沢川の上大沢(かみおおさわ)ダム。宮城県の灌漑用アースダム。
天端は歩行可能。山形方面の山々にはまだ雪が多く残っている。少し肌寒く感じた。
洪水吐は自然越流式。一箇所低く切れ込んでいて、そこから放流しているようだ。
次に同じ鳴子温泉地区の岩堂沢ダムを目指したのだが、冬季通行止め。
23基目、栗原市、北上川水系長崎川の小田(こだ)ダム。東北農政局の灌漑及び治水用ダム。融雪だろうか?越流し放流していた。
展望台からダムと貯水池を眺める。逆光でよく見えませんね。。。
堤体周辺は柵で囲われていて、貯水池を周遊する道路は一部が被災で通行止、撮影ポイントが少なかったのが残念。
24基目、栗原市、北上川水系迫川の花山ダム。宮城県営多目的の重力式コンクリートダム。豪快に融雪放流中。
下流正面の展望台から、豪快な放流を満喫。
コンパクトだけど格好良いダムでした。
25基目、栗原市、北上川水系二迫川の荒砥沢(あらとざわ)ダム。東北農政局の灌漑・治水用ロックフィルダム。
よくある中型のロックフィルダムなのだが。。。
堤体の犬走りを車で走れるのが嬉しい。左岸の道が通行止なので犬走りが道として開放されているのだろうか?
嬉しくて犬走りを2往復してしまったよ、大満足。
26基目、栗原市、北上川水系三迫川の栗駒ダム。宮城県営、多目的の重力式コンクリートダム。天端は補修されたのか、コンクリートの色が新しい。
天端から下を覗き込む。発電所から放流していた。
右岸下流周辺が土砂崩れで通行止。新道もあるので復旧しないのかも?下流側から眺めたい。
この日のダム巡りはこれにて終了。岩手県水沢市に宿泊。
前夜泊まったホテルに常用薬を忘れたことに気付く...
長旅で呆けてきた頃
B.B.'69
みちのくひとりダム その6 いさわ ― 2012/05/15 19:53
5月3日(6日目)
4月28日から5月5日の7泊8日のひとりダム巡りの後半戦、もうすぐ沈むダムともうすぐ完成するダムを見るのだ。それはこの旅の大きな目的のひとつだ。
ところが土砂降りだ。5月2日まではなんとか曇りで持ちこたえてきたのだが、ここにきての大雨洪水警報。
27基目、岩手県水沢市、北上川水系胆沢川の胆沢(いさわ)ダム。東北地方整備局直轄の多目的ダムが建設中だ。堤体は完成しているように見える。現在は洪水吐を建設中のようだ。
建設中のダム管理所近くに展望台があり、建設中のダムを眺めることができる。白いリップラップの巨大ロックフィル!私の好みだが雨でよく見えない。
完成する頃、再訪したいと思う。
28基目、水沢市、北上川水系胆沢川の石淵(いしぶち)ダム。東北地方整備局直轄の多目的ダムで、日本で最初に着工されたロックフィルダム。下流に胆沢ダムが完成するため、今年の秋には役割を終えて胆沢ダムの貯水池に水没することになる。
沢ダムの学習館で通行許可書を貰おうとしたら、胆沢ダムの休工日(土、日、祝日)は通行できないとのこと。。。土砂ぶりの中、望遠で上流側から撮影した。
貯水池左岸の国道397号からもナントカ眺めることができた。発電用取水塔。
古い排水設備?
コンクリート表面遮水型ロックフィルの堤体。。。近くで見たい。
下流側を見れなかったのは痛恨の極みだが、事前調査とかやらない自分の性格なので仕方ない。
あまりに激しい暴風雨になってきたので、岩手でのダム巡りを断念し、ホテルに置き忘れてきた薬を取りに行くため宮城へ戻った。
宮城でも暴風雨は止まず、この日のダム巡りはあきらめて早々に仙台のホテルにチェックイン。
石淵ダム、秋までにもう一度来るのは厳しいかな。。。
B.B.'69
みちのくひとりダム その7 仙台周辺 ― 2012/05/16 20:04
5月4日(7日目)
4月28日から5月5日の7泊8日のひとりダム巡りの終盤戦、前日は仙台に宿泊し仙台近郊のダムを廻る。朝には前日からの大雨は止んでいたが、大雨洪水警報が発令されていた。
29基目、宮城県黒川郡大和町、鳴瀬川水系南川の南川ダム。宮城県が設置した多目的の重力式コンクリートダム。前日の大雨で濁流を吐いていた。
横長の堤体はアーチダムのように弧を描いている。
水位が高い、もう少しで非常用洪水吐から越流しそうだ。
30基目、南川鞍部(みなみかわあんぶ)ダム。南川ダムの副ダムで2つのダムで貯水池(七つ森湖)を堰きとめている。珍しいアスファルトフェイシングフィルダム。南川ダム天端より撮影。
堤体貯水池側表面のアスファルトで遮水している。
鞍部ダムには立ち入ることはできない。
南川ダム、本堤は形状がおもしろく、副堤は珍しい型式で楽しい訪問だった。
31基目、黒川郡大和町、鳴瀬川水系宮床川の宮床(みやとこ)ダム。宮城県が設置した多目的の重力式コンクリートダム。ここも前日の大雨で濁流を吐いていた。
放流を間近で見れる開かれたダム。
堤体下は公園になっている。
この宮床ダムで有名なダムマニアのdam masterさんに遭遇した。相模ダムでのダムマニア展でお話を聴いた事が有る人だ。このツアー初日のいわきで道に迷った私にTwitterでアドヴァイスしてくれた親切な方だ。お話させていただくと、なんとリアルの仕事で同業者であった。
32基目、仙台市、七北田川水系七北田川の七北田(ななきた)ダム。宮城県が設置した多目的のロックフィルダム。
いいダムなんだけどガードが固くて見所が少ない。
ここではダムよりも重い機材を抱えて、小走りで撮影ポイントを探しまわるdam masterさんに驚いた。そのテンポのはやい事!ベテランの方のダム巡りはまるで競技のようだなと感じた。
33基目、仙台市、名取川水系大倉川の大倉ダム。国道交通省が設置し宮城県が管理する多目的ダム。日本に2基しかないマルチプルアーチダムのうちの1基。このツアーのメインターゲットの1基。
前日の大雨のため、ダブルアーチの左岸側のクレストゲート4門を全開にして放流中。凄い迫力だったのだが、水煙でよく見えない。
ダブルアーチの真ん中から、左岸の放流を眺める。
同じ場所から、右岸側を眺める。
凄く格好良いダムで全開放流に感激したのだけど、私のカメラの腕じゃう撮りきれない。。。手に負えないダムだと思った。
34基目、仙台市、名取川水系青下川の青下第一ダム。仙台市の古い水道用ダム。下調べをしてなかった私は左岸のハイキング道からアプローチした。右岸は水道記念館でなだらかな道と知らずに。。。前日からの大雨でハイキング道は水が流れて、沢のような状態になっており足を挫いてしまった。
なんとかダムに辿り着く。豪快に越流していた。
35基目、青下第二ダム。先の青下第一の数100m上流に位置する。痛い足を引きずって着いたら、立ち入り禁止。
第二ダムはよく見えないし、足が痛い、第三ダムが見つからない。谷の向こう側に停めたクルマに歩いて戻る気力もない。タクシーでも呼ぶかなと、途方にくれていた。。。
そこへdam masterさんが颯爽とクルマで登場!dam masterさんの愛車に乗せていただき、青下第三ダムのややこしい入り口を教えていただいた上に、対岸にある私のクルマまで送っていただきました。
36基目、青下第三ダム。青下第二から少し離れて上流に位置する。dam mastersさんに入り口を教えていただいたので簡単に到達。足が痛かったので泥濘の中、ギリギリまでクルマで接近。
キレイな越流を見る事ができた。
dam masterさん、本当にありがとうございました!
37基目、仙台市、名取川水系斉勝川の愛子(あやした)ダム。仙台市の灌漑用ダムで貯水池は月山池と呼ばれている。よくあるアースダムの風景。
ここにきてまた土砂降り、早々に撤収しました。
この後、ドラッグストアに立ち寄り、湿布薬とテーピング用のテープを買って仙台市内のホテルに戻りました。
調子に乗って長旅しすぎたか?初訪問ダムは1日5基程度が限界か?と少し反省した。
いつかどこかのダムで、、、と
B.B.'69
みちのくひとりダム その8 最終日 ― 2012/05/17 19:40
4月28日から5月5日、7泊8日間の東北ダム巡りもこの日が最終日。
5月5日(8日目)
仙台に連泊した2日目、仙台の南に位置するダムを廻り、そして北関東へ戻る道程。
38基目、名取市、名取川水系増田川の樽水(たるみず)ダム。宮城県営の水道及び治水用ロックフィルダム。
自然越流式の洪水吐に設けられたゲートから、放流していた。
立入禁止のため、よい撮影ポイントは少ない。
宮城県営のロックフィルダムは、天端への立ち入り禁止が多い気がする。何故にロックフィルをガードする?
39基目、柴田郡川崎町、名取川水系碁石川の釜房(かまふさ)ダム。東北地方整備局直轄の多目的ダム。前々日からの大雨で貯水池の釜房湖は濁った水で満水。多分、貯水率100%を超えていると思う。国道268号は何故か大渋滞、樽水から3時間近くかかってしまった。
右岸側から撮影。風がとても強くて、ガードレールに近づくのさえ怖いくらい。
仙台の上水道、工業用水を支える利水ダムで普段から貯水量は多いはず、更にこの季節は融雪で水が多い。そこに降った大雨で前日から規定外の放流を行っていた。
鬼怒川のアレの同型を発見。さすがのアレもこの日の入水は無理なご様子。
家に帰って気が付いた、左岸側の道から下流側を撮れたはず。また来よう、アレにも乗りたいし!
40基目(ツアーラスト)、柴田郡村田町、阿武隈川水系荒川の村田ダム。宮城県営の灌漑用ダム。見つけやすいダムだ、大きく名前が書いてある。ダム左岸下流側が工事中、震災の傷跡が残っている。
大雨の影響で水が濁っている。自然越流式の余水吐にも流木がひっかかっている。
これにて、“みちのくひとりダム”ツアー終了。
道順とか撮影場所とか、もっと事前調査しておけばよかったと後悔する。いつも後悔するのだけど、次も同じような感じでやると思う。初対面の感動を大切にしたいから、、、否、面倒だから。。。
ダム管理の皆様、旅でお会いした皆様、
お世話になりありがとうございました。
B.B'69
利根川上流 放流祭り ― 2012/05/18 00:05
5月6日、
東北に出かけている間に、地元群馬でも放流祭。
ややこしいお天気でしたが、出撃しました。
まずはマイホームダム、草木ダム。
ホロージェットバルブから、放流中。
やっぱり格好良い!!
上から。
次は薗原ダム。広角で撮る横顔がすき。
14日のクレスト吐き、見たかったなぁ。。。
あ、平出を忘れてた。仕方ない土砂降りだったし。。。
みなかみに到着。まずは小森ダムから。
上流の祭りを予感させる盛大な越流!
利根川上流の要、藤原ダム、全開!!
3門全開、初めてみた。
須田貝ダムも3門全開。
奈良俣ダムも越流中。
摺上川ダムもよいが、やっぱ奈良俣だよなと思う。
東北ツアーの疲れを癒す群馬のダム。
毎日、飲んでる水だからホッとする。
B.B.'69
遠い秩父のダム ― 2012/05/21 21:09
5月20日、
自分が住む群馬県南部からだと、距離的には近いのだけどあまり行ってない秩父方面。。。久しぶり行ってきた。
浦山ダム天端。開放されていて人も多い。
下流側もコンクリートの堤体に触れるまで、近づく事ができる。。。堤体内にも入れる。
水が流れる減勢工、なかなか格好良いね。
この日のメインは二瀬ダム。
今まで登らなかった左岸の高台に登ってみた。
アーチがよく見えて、なかなか良い眺め。
下流側にも行ってみた。
落石だらけの細い道で、先客のダムマニアの方々とすれ違い、道を譲って頂いた。
二瀬ダムの手作りダムカードも入手して満足。
滝沢ダム。本当は早起きして試験放流を見たかったけど、起きれませんでした。。。
下からの放流でも盛大。。。凄い水飛沫で堤体下の吊り橋を渡るのを断念するほど。
上から放流を眺めて、エレベータで下に降りたところで17:00で見学終了と放送が流れたので、撤収。
ダムはとても良いのだが、渋滞がねぇ。。。
B.B.'69
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